ECサイトのオウンドメディアや個人ブログのコンテンツは、ユーザーの求めている情報を提供することが、Webマーケティングの上で大切です。
本記事で解決すること
- ユーザーのニーズを把握したい。
- コンテンツのPV数を伸ばしたい。
- Webマーケティングを学習したい。
今回は、これらの悩みを解決するWebマーケティング手法の「Googleトレンド」をご紹介します。
Googleトレンドとは
Googleトレンドとは、Google社が提供するサービスで、「キーワードの検索需要を推移グラフ」で見ることができます。自分のアカウントを登録する必要もなく、無料で利用することができます。
例を使って、説明していきます。
キーワード「クリスマス」
皆さんは「クリスマス」というキーワードを使って、GoogleやYahooで検索するのは、いつ頃でしょうか?おそらく11-12月頃ではないでしょうか?
実際にGoogleトレンドを見てみると、やはり11月頃から検索需要が増えているのが分かります。一方で、1月以降の検索需要はほとんどありません。
このようにして、検索キーワードの需要動向を確認できるツールなのです。
Googleトレンドの活用方法
ここでは実際に私が、どのようにGoogleトレンドを活用しているのかをご紹介していきます。
サイトのSEO対策
キーワードの検索需要を把握することができるので、サイトやコンテンツのSEO対策にもなります。例として、パン屋さんのお店が運営するサイトのブログコンテンツで考えてみます。まず自社サイトに関連するキーワードをリスト化します。
- 発酵パン
- メロンパン
- カレーパンなど
そしてリスト化した「キーワード」を、Googleトレンドで確認していきます。今回は「カレーパン」で見ていきましょう。
過去の事例になってしまいますが、キーワード「カレーパン」は2020年8月に検索需要が伸び始めました。このようにトレンド化したトピックを見つけて、先回りして「カレーパン」に関するコンテンツを用意することで、2020年10月の最大のトレンド時に、サイトへ集客することができるわけです。
新商品・新事業考案
新商品・新事業の考案にも役立てることができます。
まず新しい商品の考案方法として、「マーケットイン」「プロダクトアウト」とありますが、個人的に成功の確率が高いのは、市場のニーズから新商品を創る「マーケットイン」だと思っております。
何故なら、その新商品は市場のニーズに基づいて生まれたものだからです。一方「プロダクトアウト」は自社の優れた技術を生かして生まれたものですが、それが市場のニーズとマッチするかは不確かです。
だから「マーケットイン」の方法で、新商品を考案するべきなのです。先述したようにGoogleトレンドは、ユーザーの検索キーワードの需要を把握することができるので、「マーケットイン」の商品開発に役立てることができます。
Googleトレンドの機能
Googleトレンドの一般的な使い方をご紹介してきましたが、ここではGoogleトレンドで利用できる全機能について、ご紹介します。機能内容を理解して、自分の必要性に合わせて活用してみてください。
急上昇ワード
急上昇ワードは、国を指定できるだけでなく、以下の二つのカテゴリで検索できます。
- 毎日の検索トレンド
⇒日ごとの急上昇ワードと関連記事を検索できます。 - リアルタイムの検索トレンド
⇒検索時から24時間以内に、検索数が急に上昇したワードを検索できます。
毎日の検索トレンド
実際に検索してみると、このようにワードが出てきます。試しに一番トップにある「宮沢氷魚」をクリックしてみます。
クリックすると、そのワードに関連するニュースを閲覧することができます。
リアルタイムの検索トレンド
次に24時間以内に急上昇したワードを見てみます。トップには「世界平和統一過程連合・etc」が検索トレンドになっています。
ワードをクリックすると、ワードの検索需要推移グラフを見ることができます。
その他にも「関連ニュース」や「関連キーワード」を見ることができます。
まとめ
急上昇ワードを使うコンテンツ記事は、一時的な集客に役立てることができる一方で、SEO対策にはあまり適さないかもしれません。
調べる(調査する)
「調べる(調査する)」は、キーワードの検索需要の推移を確認することができます。国別で調べることが出来るのみならず、最大5つのキーワードの推移を、同じグラフに表示して見比べることも出来ます。使い方としては下記の通りです。
キーワードの比較
下図の右上にある「+比較(を追加)」をクリックして、キーワードを追加します。
こんな推移グラフが出来上がります。
小区域別の関心度
どの地域で関心が高いのかも、判明します。
関連トピック・キーワード
「関連トピック」や「関連キーワード」もわかるので、コンテンツ作成やSEO対策する時に便利です。
まとめ
検索需要の推移グラフから推測したキーワードが的確であれば、長期的な集客が見込めるだけでなく、SEO対策にも有効だと言えるでしょう。
Years in Search: 検索で振り返る
指定した年に急上昇した検索キーワードを確認できます。Years in Searchは、先述した「急上昇ワード」と異なる部分が、1年という長期的なスパンで、その年の前年より多く検索されたキーワードを確認できるツールです。
2021年の急上昇ワード
カテゴリ一例
急上昇ランキング スポーツ選手 〇〇とは オリンピック競技 パラリンピック協議 話題の人 ゲーム 映画 ドラマなど
カテゴリ別にも見ることができます。
まとめ
過去にどんなことが起き、どんな話題がトレンドだったのかなど、年代別のコンテンツ記事を作成するときに役立てることができます。
登録
「登録」は、興味関心のある「キーワード」を登録することで、自動メールで最新の推移動向などを通知してくれる機能です。
事前にキーワードを登録しておけば、わざわざ自分からそのキーワードの情報をチェックする必要が無り便利です。使い方は、以下の通りです。
登録の追加
情報を届けたい「メールアドレス」、気になる「キーワード」、検索「地域」、情報更新「頻度」を入力して、登録すれば完了です。
Googleトレンドを使いこなそう
自社ECサイトのオウンドメディアや個人ブログのコンテンツは、ユーザーの求めている情報を提供することが大切だと言えます。つまりユーザーのニーズを把握し、サイトへの集客を実現しなければなりません。
その為に、Googleトレンドを活用していくことは不可欠であります。もちろんそれだけでは足りませんが、間違いなくか必要なツールの一つと言えます。難しくないので、ぜひマスターしてみてください。