昆虫ペットフードを選ぶ理由と４つの健康効果【OEM製造】

昆虫ペットフードの注目度が高まっています。これは、ペットの健康にとって革新的な選択肢であり、その利点は多岐にわたります。昆虫由来のフードは、従来のペットフードと比較して、環境への負荷が低く、タンパク質や栄養価が豊富であることが知られています。

本記事では、昆虫ペットフードの選択における重要な理由と、それがもたらす健康効果について探っていきます。昆虫由来の食品が持つ優れた栄養価と、それがペットの健康にどのように影響するかを明らかにし、その利点を最大限に活かしたOEM製造をご提案します。

昆虫ペットフードとは

昆虫ペットフードとは、犬や猫などのペットが消化できる昆虫（アメリカミズアブの幼虫、コオロギなど）から作られた、または昆虫を含むペットフードです。市場規模としては依然として大きくありませんが、徐々に欧米市場で増えつつあり、昆虫を原料としたキャットフード、ドッグフード、そしてペット用のおやつなどが含まれます。

野生の犬は意図的に捕食？！

ある研究によれば、犬や猫などの哺乳類が意図的に虫を捕食していることが報告されています。もしかすると、野生の犬たちは昆虫が豊富なタンパク質や脂肪酸をもたらしてくれることを知っているのかもしれません。

昆虫フードを選ぶ理由

サステナブルな社会構築

環境に配慮したペット飼い主にとって、昆虫を原料としたペットフードは魅力的な選択肢の一つです。従来の畜産農業は膨大な量のエネルギー、水、土地を必要とします。また、家畜の福祉やその汚染物質の影響についても深刻な懸念があります。

一方、昆虫の飼育は倫理的にも、エネルギー効率的にも、より少ない資源で行うことができます。というのも、昆虫飼育では環境汚染を促進するメタンガスやアンモニアをほとんど発生せず、ホルモン剤や抗生物質も必要としません。これが、昆虫を原料としたペットフードの持続可能性のある社会を構築する所以です。

低アレルギーの新奇タンパク質

食物アレルギーや不耐症は、現代のペットフード産業における大きな課題です。もし犬や猫が従来の動物性タンパク質にアレルギー反応を示す場合、植物性タンパク質が残りの選択肢となってしまいます。

しかし、特に猫は植物性タンパク質だけで生き延びることはできません。というのも、猫が含硫アミノ酸（メチオニン、シスチン）を必要とする量は多く、植物性タンパク質をタンパク質の主体として与えると、不足する可能性があるからです。

ですから、犬や猫は新しいタンパク源（たとえば鹿やアヒル）や加水分解タンパク質を含むペットフードに頼らなければなりません。現在も食物アレルギー対策に特化した多くのキャットフードやドッグフードが利用可能ですが、昆虫を原料としたペットフードという新たな選択肢はペットの飼い主にとって歓迎されるでしょう。

豊富な栄養素を含む

昆虫は良質なタンパク源であるだけでなく、脂肪酸、ビタミン、ミネラルも多く含んでいます。（これらの栄養素の量は昆虫の種類によって異なります。）

• 高品質タンパク質
  昆虫プロテインは理想的なタンパク源であり、免疫細胞の生成と機能に必要なすべての必須アミノ酸を提供してくれます。
• オメガ脂肪酸
  多くの昆虫はオメガ3およびオメガ6脂肪酸を含み、これらは抗炎症作用があり、全体的な免疫健康をサポートします。
• ビタミンとミネラル
  昆虫プロテインは免疫機能に重要な役割を果たす必須ビタミン（ビタミンBなど）やミネラル（鉄や亜鉛など）に富んでいます。

Food and Agriculture Organization of the United Nationsによると、昆虫の栄養価は鶏肉、牛肉、豚肉、魚などの他の肉源に劣らないと報告されています。

昆虫フードがもたらす健康効果

腸内フローラのバランス維持

昆虫タンパク質には果物や野菜などの食物に含まれる食物繊維とは異なる、キチンなどの繊維を含んでいます。この食物繊維は、有益な細菌（プロバイオティクス） の成長を促進します。

プロバイオティクスには消化管や体の他の部分に自然に存在する生きた善玉菌が含まれています。プロバイオティクスを摂取する目的は、善玉菌の健康なレベルを維持する為です。人間と同様に、プロバイオティクスは通常、病気や抗生物質治療後に犬の腸に補われます。

特に慢性的な問題を抱える多くの犬は、より定期的にプロバイオティクスを必要とします。しかし、プロバイオティクスは生きた細菌であるため、冷温での保存が必要であることから、食事に取り入れるのが容易ではないという問題があります。

食用コオロギは、有益な細菌（プロバイオティクス）の成長を促進する食物繊維プレバイオティクスを豊富に備えていると言われています。

プレバイオティクスとは

プレバイオティクは、腸内に存在する有益な細菌（プロバイオティクス）の餌となる食物繊維です。この食物繊維は消化されずに犬の腸に到達し、そこで発酵して短鎖脂肪酸を作り出します。

これらの短鎖脂肪酸は有害な細菌の成長を抑制し、有益な細菌（プロバイオティクス） の成長を促すことで腸内フローラを向上させます。

また、腸細胞のエネルギー源として働き、犬の腸が正常に機能するための電解質および体液のバランスを保ちます。

抗菌ペプチドによる高免疫機能

昆虫タンパク質の際立った特徴の1つは、その抗菌ペプチドの豊富さです。この抗菌ペプチドは、昆虫が微生物に対する耐性を持つ重要な役割を果たします。この抗菌ペプチドを犬が摂取すると、強力な抗菌効果を発揮し、有害な細菌やウイルスと戦って犬の免疫反応をサポートします。

昆虫ベースのペットフード企業であるJiminy’sの創設者であるアン・カールソン氏は「昆虫は、野生では非常に劣悪な環境下で過ごしています。例えば、動物の糞や腐った死骸などにたかっています。その環境下で生き残る為に、彼らは信じられないほどの強力な免疫システムを発達させているのです。」と述べています。

そして、犬や猫がアメリカミズアブの幼虫を含むペットフードを摂取すると、これらの抗菌ペプチドを摂取することができます。さらに、このペプチドは熱にも強いとされており、ペットフードの製造過程で熱加工されても、その特性は保持されます。

口臭・歯周病の予防

アメリカミズアブの幼虫には中鎖脂肪酸が含まれており、歯周病を引き起こす口内細菌（揮発性硫黄化合物）を抑制する可能性があるとされています。さらに、昆虫タンパク質は、犬の口腔内で悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌を増やすことで、犬の口臭も改善できるとされています。

この善玉菌が犬の歯肉炎や歯周炎の予防と関係していることを示唆する実験が行われました。実験では複数の審査員達によって犬の口臭レベルが評価されました。各犬の口から2センチの距離で犬の口臭を嗅ぎ、5段階のレベルで評価がなされました。結果は、アメリカミズアブを使ったフードを食べた犬の口臭はほぼ無臭であったという結果が報告されています。

脳の健康を向上させるラウリン酸

昆虫タンパク質の一つであるアメリカミズアブの幼虫の特筆すべき成分の1つは、ラウリン酸です。これは健康上の利点をもたらす中鎖脂肪酸です。ラウリン酸は抗ウイルス作用と脳機能のサポート機能を向上させるとして注目されています。

ラウリン酸を摂取すると、体内でモノラウリンに変換され、病原体と戦い全体的な免疫機能をサポートする化合物になると言われています。具体的に、ラウリン酸は犬の認知機能に以下の利点をもたらしてくれます。

• 抗炎症作用
  慢性炎症は犬の脳に悪影響を与え、認知機能低下に寄与します。ラウリン酸には抗炎症作用があり、これによりニューロン（神経細胞）を保護し、全体的な脳の健康をサポートすることができます。
• 抗酸化作用
  アメリカミズアブの幼虫には抗酸化作用があることが明らかになっています。抗酸化作用は、体内の活性酸素を除去し、老化の抑制や病気の予防に役立つとされています。
• 脳のエネルギー源
  ラウリン酸などの中鎖脂肪酸はケトンに変換され、脳のエネルギー源として機能します。このエネルギー生成により、犬の全体的な認知機能が向上するとされています。

昆虫ペットフードのOEM製造 in タイ

当社では、タイでのドッグフードの開発や受託生産（OEM）を提案させて頂いております。

もちろん、これまでご紹介してきた昆虫プロテインを使ったドッグフードやキャットフードのOEM開発が可能です。その他にも、タイでOEM製造する多くの利点があるので、以下にご紹介します。

ペットフード輸出大国としての実績

TPFA（タイペットフード貿易協会）によれば、2021年にはタイの輸出額が前年比27％増の650億バーツ以上となり、世界第3位のペットフード輸出国となりました。

タイ産ペットフードの輸出先である上位5か国は、アメリカ、日本、イタリア、マレーシア、およびオーストラリアであり、インド、インドネシア、ラオスなどのアジア諸国でもタイ産ペットフードの需要が増えてきています。

タイ産ペットフード輸出の着実な成長は、2022年7月時点で既に43％増加（前年比）しており、さらなる加速が見られています。

TPFAの会長であるチャニント・チャリサラポン博士によれば、人間用ツナ缶製造における長年の経験（世界で生産されるツナ缶の約2割がタイ産）も、ウェットペットフード製造の拡大に寄与すると述べられており、タイでのウェットフードの生産も活発になってきています。

高品質な原材料の入手のしやすさ

タイのペットフードで使用される原材料（新鮮で高品質な肉、穀物、魚介類）の95％は地元で調達され、これが同国の生産と世界貿易での成功をさらに促進しています。

というのも、タイは多様な気候と土地を有しており、穀物、野菜、果物といった様々な農産物が生産されています。

さらに、タイでは畜産業も盛んであり、新鮮で高品質な肉（ヒューマングレード）が入手できるだけでなく、タイが海に面していることから豊富な魚介類の資源（ヒューマングレード）もペットフードに利用されています。

コスト面での利点

タイは、生産コストが比較的低いことで知られています。これは、日本や欧米諸国と比較すると安い労働者の賃金や原材料調達のしやすさが影響しています。

これは、これから新規ペットフードを開発しようとしている企業様にとって、とても魅力的なポイントであると言えます。というのも、製造コストの低減は製品価格を抑え、市場での競争力を高める手助けとなるからです。

よくあるご質問

お問い合わせや相談について

当社のOEMサポートに関するお問い合わせや相談は、どんなことでも構いませんのでご気軽にご連絡くださいませ。

お問い合わせ方法

電話：+66 (0)61-457-4310
弊社の担当者に直接お電話いただくことができます。お電話での対応が迅速で必要な情報をすぐにお伝えできます。

メール：
弊社の担当者メールアドレスにお問い合わせメールを送信していただけます。ご質問や要望に対する詳細な回答をお送りします。

ご準備頂きたい事

お問い合わせいただいた後、ご興味やニーズに合わせて詳細な相談を行います。この際、以下の点についてお伺いいたします。

• プロジェクトの概要
  開発したい製品やプロジェクトの目的についてお聞かせください。
• 要望や希望事項
  製品の特定の要求や希望事項、予算について教えていただければ、より具体的な提案が可能です。
• スケジュール
  製品を完成させる目標時期やスケジュールについてお知らせください。

当社では、お客様との密なコミュニケーションを大切にし、プロジェクトの成功に向けて最大限のサポートをさせて頂きます。