犬のたんぱく質源には、生肉(フレッシュミート)、肉粉末(ミールの一種)、肉副産物(ミールの一種)など様々な選択肢があります。そのため、どれを選んだら良いか分からなくなるかもしれません。どのたんぱく質源が犬にとって最良なのか、また、原材料リストを見て犬の食事に含まれている成分を理解したいと思う方もいるかもしれません。

例えば、チキンミールとチキン副産物の違い、生肉ターキーとターキーミールの違い、または単に肉粉末と表示されている場合の意味についても疑問に思うかもしれません。

たんぱく質含有量とその源は、ペットフードの中で最も重要な栄養源として認知されていますが、選択肢が多いため、選ぶのに迷うことがあります。本記事では、ドッグフードの開発やドッグフードを購入する際に役立つように、たんぱく質に関する情報をご紹介します。

犬がタンパク質を必要とする理由

犬がタンパク質を必要とする理由

三大栄養素の一つである

タンパク質は、体が必要とする三大栄養素(脂肪と炭水化物とともに)、つまりペットフードの構成要素の1つです。タンパク質は、健康な筋肉の成長と回復など多くの重要な機能に不可欠な、アミノ酸と呼ばれる構成要素から作られています。

必須アミノ酸を摂取できる

タンパク質由来のアミノ酸は、健康な筋肉のために極めて重要です。他の栄養素ではこの役割を果たすことができません。肉の成分は、この重要な栄養素の主要な供給源の1つであり、また、犬の食事の味と食感にも重要な役割を果たします。

犬は全部で20種類のアミノ酸を必要とします。そのうち10種類は非必須アミノ酸と呼ばれ、体内で他の栄養素から合成できます。残りの10種類は必須アミノ酸と呼ばれ、犬は食事からこれらを摂取する必要があります。

犬が摂取すべきタンパク質量

犬が摂取すべきタンパク質量

摂りすぎは意味がない

タンパク質を摂取する際、質と量の両方を考慮することが大切です。ただし、タンパク質が多ければ多いほど良いというわけではありません。人間だけでなく犬も、筋肉の発達などの重要な機能に必要なタンパク質量しか体内に取り込めません。ですから、必要量以上のタンパク質は体脂肪になるか、体外に尿として排出されてしまいます。

最低18%以上が必要である

そして、犬によって摂取量が異なるということを注意しておかなければなりません。犬が必要とするタンパク質の量は、彼らのサイズ、年齢、および運動量に応じて異なります。米国飼料検査官協会(AAFCO)によると、成犬は食事中の最低18%のタンパク質(乾燥物質基準)を必要とします。

ですから、一般的に多くの犬は22-26%の範囲のタンパク質で問題ありません。ただし、非常に活発な犬、作業犬、および子犬の場合は、さらなる成長と発達をサポートし、彼らを最高の状態に保つためにより高いタンパク質が必要になるでしょう。

犬にとっての最良のタンパク質源

犬にとっての最良のタンパク質源

大切なのは各アミノ酸のバランス

最も大切なのは、どのタンパク質かではなくアミノ酸のバランスを保つことです。しかし、犬にとって最適なタンパク質源がそうそうあるわけでなく、全卵が犬の必要とするすべての必須アミノ酸を含む完全栄養食と考えられています。

肉や植物性タンパク質成分(大豆やエンドウ豆など)を組み合わせることで、バランスの取れたアミノ酸摂取することが出来ます。全てのタンパク質源、生肉や全卵から乾燥した肉粉末や豆まで、異なる量の必須アミノ酸が含まれています。そのため、複数のタンパク質源を含む食事は、ペットが必要なアミノ酸を摂取するのに役立ちます。

フードの定期的な変更もGood

バランスの取れたアミノ酸を摂取する為に、定期的にタンパク質を切り替える方法もあります。ある研究によると、特に若い時期から様々なタンパク質や他の食材を摂取することで、腸内細菌が新しい食材を容易に認識できると言われています。これは後々に食物アレルギーの発生を抑制するのに役立つかもしれないと言われています。

肉粉末、肉副産物とは?

肉粉末、肉副産物とは?
※イメージであり実物ではありません

肉粉末(Meat Meal)

肉粉末は、単一の動物源からの濃縮された乾燥タンパク質成分です。例えば、チキンミールやラムミールなどが挙げられます。チキンミールであれば、鶏の肉粉末のみが含まれています。

肉粉末は新鮮な肉、栄養価の高い骨や軟骨を取り、水分と脂肪を除去する調理方法であり、その後、タンパク質を濃縮、そして乾燥させた肉を粉末に挽いて精製したものを言います。

肉副産物(Meat By-Products Meal)

肉副産物には、正肉以外の体のすべての他の部分が含まれます。栄養価の高い臓器や、頭や足などの部分も含まれます。肉副産物は、肉粉末と同じ調理方法で作られ、基本的に単一の動物源から精製されますが、ミール内に含まれる肉の部位はさまざまなものになる可能性があります。

肉副産物は犬にとって悪いか?

肉副産物を使用する場合、正常に処理された原料が使用されています。さらに、ペットフードの製造は各国の基準を満たした製造業者のみとなっています。

一方、肉副産物は栄養価の高い肝臓から鶏の足まで、さまざまな部位で構成されているため、肉副産物のいくつかのロットは、作られ方によっては栄養価が高く、他のバッチは栄養価が低いといったバラツキが発生するかもしれません。

生肉と肉粉末の違い

生肉と肉粉末の違い

高温調理を必要としない

肉粉末は非常に高品質なタンパク質源になりますが、生肉は別の重要なメリットがあります。まず、最も重要なのは、生肉は肉粉末製造で必要な高温調理を必要としないことです。生肉は最小限の加工で、一度だけ調理されるため、栄養素が保持され、犬に最適な栄養価が提供されます。加えて、加工が少ないため、消化が容易で胃腸が敏感な犬に最適であるだけでなく、犬の嗜好性を高めてくれます。

2022年に発表されたAnimalsというジャーナルの研究によると、生肉だけを使用したキブル(粒)は、肉粉末だけ、または両方の組合せを使用したものと比較して、必須アミノ酸、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)、タウリンの含有量が高いという結果が出ました。

また、多価不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸)も多く含まれているだけでなく、消化性においても一番優れていることが分かりました。これらの結果により、生肉を使用したドッグフードが好ましいとされています。

製造コストがかかる

生肉には数多くの長所がありますが、通常、高いコストがかかります。生肉は水分が多いため、肉粉末の場合と同じタンパク質レベルに達するためにはより多くの肉が必要です。

さらに、生肉を生肉ミールに加工する際、水分が除去され、肉粉末(ミートミール)が精製されます。これにより、1kgの肉粉末を作成するためには、3〜5kgの生肉が必要です。これにより、生肉だけのレシピでは、同じタンパク質レベルを達成するためにより多くの生肉が必要となるのです。

生肉を使ったドッグフードのOEM製造 in タイ

生肉を使ったドッグフードのOEM製造 in タイ

当社では、タイでのドッグフードの開発や受託生産(OEM)を提案させて頂いております。

タイでOEM製造できるドッグフードは、チキン、サーモン、ターキーなどの新鮮な生肉、そして卵や豆類などの植物性タンパク質源から製造することができ、犬が必要とする必須アミノ酸を含有することができます。

高品質なフレッシュミートを使用することで、最小限の製造加工で済むため、消化のしやすいドッグフードを開発することが出来ます。さらに、新鮮な肉は犬が好む味と食感を与えてくれます。

その他にも、タイでOEM製造する多くの利点があるので、以下にご紹介します。

ペットフード輸出大国としての実績

TPFA(タイペットフード貿易協会)によれば、2021年にはタイの輸出額が前年比27%増の650億バーツ以上となり、世界第3位のペットフード輸出国となりました。

タイ産ペットフードの輸出先である上位5か国は、アメリカ、日本、イタリア、マレーシア、およびオーストラリアであり、インド、インドネシア、ラオスなどのアジア諸国でもタイ産ペットフードの需要が増えてきています。

タイ産ペットフード輸出の着実な成長は、2022年7月時点で既に43%増加(前年比)しており、さらなる加速が見られています。

TPFAの会長であるチャニント・チャリサラポン博士によれば、人間用ツナ缶製造における長年の経験(世界で生産されるツナ缶の約2割がタイ産)も、ウェットペットフード製造の拡大に寄与すると述べられており、タイでのウェットフードの生産も活発になってきています。

高品質な原材料の入手のしやすさ

タイのペットフードで使用される原材料(新鮮で高品質な肉、穀物、魚介類)の95%は地元で調達され、これが同国の生産と世界貿易での成功をさらに促進しています。

というのも、タイは多様な気候と土地を有しており、穀物、野菜、果物といった様々な農産物が生産されています。

さらに、タイでは畜産業も盛んであり、新鮮で高品質な肉(ヒューマングレード)が入手できるだけでなく、タイが海に面していることから豊富な魚介類の資源(ヒューマングレード)もペットフードに利用されています。

コスト面での利点

タイは、生産コストが比較的低いことで知られています。これは、日本や欧米諸国と比較すると安い労働者の賃金や原材料調達のしやすさが影響しています。

これは、これから新規ペットフードを開発しようとしている企業様にとって、とても魅力的なポイントであると言えます。というのも、製造コストの低減は製品価格を抑え、市場での競争力を高める手助けとなるからです。

よくあるご質問

Q
レシピ内容は希望通りに製造できるでしょうか?
Q
タイのOEM製造で使用する原材料の品質について
Q
タイOEMメーカーの製造設備について
Q
タイでの品質管理体制について
Q
問合せから実際に商品が完成するまでどのくらいの期間がかかるでしょうか?
Q
発注してから納品までの期間はどのくらでしょうか?

お問い合わせや相談について

お問い合わせや相談について

当社のOEMサポートに関するお問い合わせや相談は、どんなことでも構いませんのでご気軽にご連絡くださいませ。

お問い合わせ方法

電話:+66 (0)61-457-4310
弊社の担当者に直接お電話いただくことができます。お電話での対応が迅速で必要な情報をすぐにお伝えできます。

メール:
弊社の担当者メールアドレスにお問い合わせメールを送信していただけます。ご質問や要望に対する詳細な回答をお送りします。

メールでお問合せ
どんなことでもご気軽にご連絡くださいませ。

ご準備頂きたい事

お問い合わせいただいた後、ご興味やニーズに合わせて詳細な相談を行います。この際、以下の点についてお伺いいたします。

  • プロジェクトの概要
    開発したい製品やプロジェクトの目的についてお聞かせください。
  • 要望や希望事項
    製品の特定の要求や希望事項、予算について教えていただければ、より具体的な提案が可能です。
  • スケジュール
    製品を完成させる目標時期やスケジュールについてお知らせください。

当社では、お客様との密なコミュニケーションを大切にし、プロジェクトの成功に向けて最大限のサポートをさせて頂きます。