実際に私がオンラインショップ経営で学んだ「商品企画」の進め方についてご説明します。当記事を読めば以下の悩みが解消されるだけでなく、より多くのお客様から喜ばれるビジネスになるでしょう。
こんな方にオススメ
- 商品企画の進め方を知りたい。
- オンラインショップを開設したいけど、何を販売したらいいか分からない。
- 商品企画スキルを高めたい。
商品企画とは
商品企画とは
より多くのお客様が求めているモノやサービスを「見える化」し、形に変えていくこと。
ビジネスの世界は需要と供給のバランスで成り立っていますが、より多くのお客様が求めていて、供給が間に合っていない部分、いわゆる「ブルーオーシャン」が理想的です。
オンラインショップを開設する際、上記のポイントを軸に考えていくことが大切です。そんなこと言われても、そう簡単にできないよと思われるかもしれません。しかし今回は、簡単にできる商品企画の進め方をお伝えしていきます。
商品企画の進め方
検索エンジンで調べれば無数の商品企画の進め方が出てくるかと思います。中を覗いてみると、複雑で難しいコンテンツが書いてある記事もありますが、私がご紹介するのは、かなりシンプルです。
それに加えて、実践に応用しやすく当社の商品企画で実践しています。大きく分けて3つのステップに分けられます。
商品を選定する
まずオンラインショップを開設するには、販売するモノやサービスを決めなければなりません。そして、より多くのお客様が求めているモノやサービスを「見える化」 することが大切です。
これは簡単そうに見えて、かなり難しいです。何故なら、ものすごい抽象的で大きな枠組みから絞っていかなければならないからです。そこでオススメなのが、他人と違う点を探してみることです。
ブログ界の重鎮、マナブ氏も逆張りといった表現で同じようなことを述べております。マナブ氏によれば、特に人が真似しないようなことをすると、周りからは変な目で見られるかもしれないけど、それがまさにオリジナル性であり、競合が消えると述べられています。
私はいつも以下の視点で考えています。
場所:自分の住んでいる地域を生かす。 経験:他の人と少しでも違う経験を生かす。 外部環境:その時期に起きている事象・変化を生かす。
実際に、私個人を例にして考えていきたいと思います。
皆さんも、自分に当てはめてシミュレーションしてみて下さい。
場所:住んでいる地域を生かす
私はタイのバンコクに住んでいます。タイに住む日本人は、約8万人です。日本にいる日本人は、1億人以上。タイに住む日本人は、日本に住む日本人より場所の利点が出てくることが判ります。
経験:他人と違う経験を生かす
① ビジネスキャリア
過去のビジネスデベロッパーとしての経験によって、貿易実務に関しての知識がある。
② 語学力
過去に6ヶ月間、タイ語学校に通っていたこともあり、簡単なビジネス会話であれば可能。そして、過去のお仕事では約7割の顧客が外国人だった為、ビジネス英語が堪能である。
どうでしょうか?少しずつ、「他の人と違う点」が見えてきた気がしませんか?
外部環境:その時期に起きている事象・変化を生かす。
次に、SWOT分析ツールを使うと便利です。
SWOT分析を使う目的は「経営戦略の立案」。具体的に言うと、企業や事業を取り巻く内部環境と外部環境を正しく把握し、自社の武器になりうること、苦手なこと、チャンスや脅威となりうる要因を加味して、より実現可能性の高い事業戦略やマーケティング計画を立案することです。
リクナビNEXTジャーナルより引用:SWOT分析とは?SWOT分析の目的とやり方を徹底解説
このSWOT分析は、外部環境に限らず、自分の「強み」や「弱み」を顕在化するのにも便利ですが、今回は、外部環境の「機会」「脅威」について見ていきます。
外部/機会:
- コロナによりタイでモノを仕入れるバイヤーが来れない。(供給の低下)
- 約7割が外国人顧客という環境なので英語を使ったビジネスに慣れている。
外部/脅威:
- コロナによる人・モノの移動が停滞。
- 人の移動が減り、モノが売れないタイにあるメーカーが困っている。
では、ここまでで見えてきたことをまとめます。
・英語を使ってビジネスができる。 ・貿易スキルがある。 ・コロナにより、タイ製プロダクトの日本への輸入が停滞。
上記の視点で考えた結果、当社はクロコダイル革製品の製作&EC販売を開始しました。何故なら、クロコダイル革はタイで有名、ワシントン条約で保護されており、貿易スキルが必要。通関統計で日本への輸入量を調べると、通常の半分以下に減っていたことが判明。もちろん英語とタイ語でのやり取りになる為、語学力が必要。 以上が、「商品を選定」するプロセスでした。
このように他人と違うポイントを探して、商品を選定することが大切です。
購入してもらうお客様を絞る
商品を選定したら、次は購入してもらうお客様を絞る必要があります。そうでなければ、あなたの商品の魅力がお客様に伝わりにくくなるからです。洗顔フォームを例に挙げて考えてみましょう。
商品:洗顔フォームA ターゲット層:10-50代の男性 PRポイント:ニキビ、毛穴の黒ずみをブロック。男の肌を考えた薬用洗顔。
商品:洗顔フォームB ターゲット層:毎日忙しくて美容に時間を費やせない20代〜50代の男性 PRポイント:たった60秒でスキンケアが完了する泡洗顔と化粧水。
もしあなたが仕事やプライベートで忙しく、美容に時間を費やすことが、なかなかできない男性だったら、どちらを購入したいと考えますか?ほぼ間違いなく、後者の洗顔フォームBだと思います。
ある人は、そこまでターゲット層を絞ってしまったら、対象顧客が減ってしまうではないかと考える人もいるかと思います。
しかし、既存市場に無数とある洗顔フォームの中で、対象を絞らない場合、他社商品に埋もれてしまうだけです。対象を絞ることで当てはまる顧客からは、より特徴的な商品として捉えられやすくなるのです。
ですから商品を選定した後、購入してもらうお客様を絞ることが大切なのです。 お客様の絞り方については、次項でご説明します。
競合商品との差別化を図る
ここまで、自分が持つアドバンテージを生かした「商品の選定」、そして購入してもらうお客様を絞ってきました。しかし世は広いもので、それでもやはりライバルはいるものです。
かといってライバルと同じことをやっていても勝機は見えてきません。ですから、絞りに絞った市場の中でのライバルを「見える化」し、差異分析をする必要があります。
要するにライバルがいない市場、もしくはライバルができない視点からお客様にアプローチすることが大切です。その結果、選定した商品がより個性的になり、共感を持ったお客様から強く支持されるようになるのです。
その時に役立つのが、「4P分析」と「ポジショニング」手法です。詳しくは、上記事を読んでいただければと思います。
まとめ
以上が、実際に私がオンラインショップ経営で学んだ「商品企画」の進め方でした。通常、商品企画力というのはオンラインショップ経営の中で、様々な試行錯誤しながら学んでいくものです。
この記事によって開設を考えている人や経営に悩んでいる人にとって、少しでも役に立つロードマップになればいいと思います。もちろん、ショップ経営で学ぶことができる「商品企画」はもっとたくさんありますので、色々と実践してみて下さい。
最後に、もし自分の「商品企画」に不安があれば、クラウドファンディングを実施して、市場の反応を見るのも手です。