みなさんは売上を伸ばすために、どうやって商品ページを作りますか?最適な商品ページを作ることは、EC販売事業を成功させる為の重要な要素になります。

どんなにECサイトへのトラフィック(ユーザー閲覧)数を増やしたとしても、適切な商品ページを作らなければ、売り上げに繋がらず無駄になってしまいます。そうならない為に本記事では「売上を伸ばすために必要な商品ページの作り方」について、ご紹介します。

マーケティング戦略の決定

マーケティング戦略の決定

商品ページ作成の前に、必ず実施しなければいけないことがあります。それは、商品ページを誰に訴求するかを明確にすることです。そして競合他社に対して、どんな強みを持っているのかを確認することです。これをやっておくと、より訴求力のある商品ページを制作することができます。

・ターゲティング:誰に訴求するのか
・ポジショニング:どんな強みを持っているのか

ここでは自社の「クロコダイル革三つ折り財布」を開発した時の例を使って説明したいと思います。

ターゲティングの決定

オンラインストアを開設してから38か月(24年1月時点)が経ち、当社の顧客層が見えてくるようになってきました。当社クロコダイルレザー商品を購入して下さるお客様というのは、クロコが好きな30代から50代の男性が90%以上を占めます。

さらに、SNSやインタビューで情報収集すると、以下のようなお客様がたくさんいらっしゃることがわかってきました。

ペルソナの設定

・外回り営業で公共機関を頻繁に使用する。
・接待などで人前でお金を支払う機会がある。
・身なりや訪問しているお店がお洒落である。

このようにお客様像、つまりペルソナを具体的に設定します。というのも、商品を手にして、本当に喜んでもらえるお客様にリーチしたいからです。また、適切なお客様に訴求することが出来るので、多くのお客様からご購入頂く事にも繋がるからです。

ポジショニングの見える化

次に競合他社との差別化を考えます。何故なら、もし他社と同じような商品であれば、たとえ適切な顧客層にリーチできても、当社から購入する理由がないからです。

言い換えれば、他社ではなく当社から購入しないといけない根拠を明確にする必要があります。

ポジショニングマップの作成

先ほど明確にしたペルソナを基に、三つ折り財布の開発時に求められている要素を二つ仮定しました。それは、機能性とコンパクトなサイズです。

というのもペルソナの特徴では、お金を支払う機会が多いので、①使い勝手(機能性)の良い財布、そして外に出かける機会が多い為、②携帯性に優れる財布が良いと考えたからです。

ポジショニングマップの作成

上図のように、当社の競合になる企業の三つ折り財布の特徴を洗い出してみました。すると「機能性」の部分で差別化できるポイントが見えてきました。

他社との違いを見える化

・コインケースにボタンが有ること。
・カード収納箇所を複数持つこと。
・お札が三つ折りにならないこと。
・お札、小銭、カードの取り出しをワンアクションにすること。

したがって、上記した特徴を持つクロコダイル革三つ折り財布を製作することにしたわけです。

一方、サイズは競合2社の中間サイズに落ち着きました。というのも、サイズの小ささと機能性の共生が難しかったからです。そこで、私は何度も工房の職人さんと打ち合わせを重ね、機能性を維持できる最小サイズを設定しました。

ここまでのまとめ

ここまでをまとめると、商品を購入してもらうペルソナを明確にして、他社との差別化を図りました。その結果、ECサイトの商品ページでも、これらの特徴をしっかりと表現していくことで、より魅力的な商品ページが制作できるというわけです。

売れる商品ページの作り方7選

売れる商品ページの作り方9選

早速、売上を伸ばす為に必要な商品ページの作り方やコツをご紹介します。

1. シンプル イズ ベスト

Webデザインにおいて一番重要なことが、デザインをシンプルにすることです。

ごちゃごちゃしたり注意をそらす広告の要素が多いと、ユーザーの注意を向ける部分が散漫します。ですから余計な要素はなくし、商品説明や商品写真、CTA(購入)ボタンに関心を向けられるような設計にすることが大切です。

2. 信頼を獲得する要素を含める

信頼を獲得する為の要素、例えばお客様レビューが必要です。ある統計結果によれば、78%以上のお客様が、「レビュー内容」を購入する判断材料の一つにすると言われています。

信頼を獲得する方法

信頼を獲得する方法は、大きく分けて3つの角度から実践可能です。

詳細は別記事にてご紹介しています。

1. 取引の透明性と安心を提供する
ⅰ. 365日24時間対応のカスタマーサービス
ⅱ. セキュリティの安全性を保障する
ⅲ. 返金ポリシーを明確にする
ⅳ. よくある質問への回答集を掲載する
ⅴ. 代金引換の支払い方法を利用可能にする
2. 品質の確からしさをお伝えする
ⅰ. 検品作業について
ⅱ. お客様からのレビューを増やす
ⅲ. 商品の製造元をお伝えする
3. 商品の詳細情報を記載する
ⅰ. 詳細な商品情報を提供する
ⅱ. 画像・GIF・動画を活用する

3. 買う理由(言い訳)を作ってあげる

例えば、ユーザーの欲求を満たす商品を検討されているお客様は、感情的に読み始め、論理で購入すると言われています。初めは、商品を購入した後のイメージでワクワク感がありますが、そのワクワクを理性で抑えようします。

「こんな贅沢していいのだろうか」
「ビジネスに投資しなくちゃ」etc

ブログで付加価値情報を提供

そこで、弊社では仕事に関連するブログ記事を書くことにしました。というのも、当社のお客様層は年齢が高めの男性で、特にお仕事が好きな方が多くおられるからです。

記事には、クロコダイル財布の購入がただの欲求充足の為だけではなく、仕事にも大きく貢献することをお伝えする事に努めました。このように、お客様の購入を後押しする理由付けをしたわけです。

4. 印象付ける映像(イメージ)の活用

さらに魅力的な商品ページにするには、映像の活用が大切です。映像は、文字では表現・伝えることが難しい部分を補完してくれます。

よって、文字では伝えにくいパートに映像を挿入していくことで、より訴求された商品ページに仕上げることができます。そんな便利な映像にも、いくつかの種類があるので、自分が何を伝えたいかで使い分けてみてください。

画像の活用

画像の活用

画像があることで、商品のイメージが湧きやすくなるだけでなく、細かい部分が伝わりやすくなります。ただ光の反射具合などで、実物の色合いと異なったりすることもあり、誤解を招く場合もあります。画像を撮影する際は、より実物に近い色合いが出せるよう、細心の注意が必要です。

GIFの活用

via GIPHY

GIFとは、動きがループする画像のことです。画像よりも、動作を伝えるのに便利です。さらに、勝手に画像が動いてくれるので、クリックしないと見られない動画よりも、格段に見られる機会も多くなります。

しかしながら、使用できる色数が限られていることもあるため、鮮明な描写は得意としません。それに加えて、音声も付与することはできません。

動画の活用

動画の活用

動画は、色や動作など多くの情報を正確に伝えることができます。それに加えて、人の感情にも訴えやすく記憶に残りやすいと言われています。

一方、動画を見てもらう為には、余計に1クリック押してもらう必要があるため、商品ページに訪問しに来たお客様全員が見てくれるわけではありません。

5. モバイルフレンドリーにする

モバイルフレンドリーとは、2015年4月Googleがグローバル規模で実装したアルゴリズムです。言うなれば、スマートフォンで見にくいページの順位を引き下げる仕組みです。

というのも、今やGoogleといった検索エンジンは、多くの場合スマートフォンを使って閲覧されているからです。事実、当社のECサイトには、90%の訪問者がスマートフォンを介して、閲覧されています。ですから、スマートフォンで見やすい記事は検索エンジンで上位表示されやすいのです。

確認方法

Googleの「モバイルフレンドリーテスト」で自社サイトのURLを入力して、確かめてみてください。

対策方法

  • テキスト文字を見やすいサイズにする。
  • 画像の多用を避け、ページスピードを改善する。
  • スマホ対応のECサイトを構築する。
  • リンクやボタンを押し易いサイズ、間隔にする。etc

※Shopifyのテーマは、スマホ対応ページなので安心です。ちなみに当社のオススメは、無料テーマ「Studio」です。「OS2.0 Dawn」をベースに設計されているので、既存デフォルトテーマ「Debut」より35%も早く読み取られるメリットも享受しています。

6. ページ読み取り速度を改善する

統計によるとページの読み取りに3秒以上かかると、53%以上のユーザーが離脱すると言われています。読み取り速度を改善することで、見込み顧客を増やすことが出来ます。自分のサイト速度を知りたい方は、Googleが無料で提供している下記のリンク先から確認することができます。

Page Speed Insights by Google

7. 適切なキーワードの使用|SEO対策

商品ページの「タイトル」や「商品説明」に適切なキーワードを使用することが大切です。誰もが出来ていると思うかもしれませんが、キーワードの選定は奥が深いのです。

例えば、「小さいコップ」とタイトルを設定すると、Google検索では、8,480,000件表示されます。一方で「コップ」とタイトル設定すると、Google検索では、36,400,000件と約4倍以上の件数が表示されます。

つまり、ただ単純に自社商品を描写すればいいということではなく、自社商品を的確に描写する、かつ競合の少ないキーワード選定をすることが大切なのです。

売れる商品ページを作成しよう

売れる商品ページ作成に関するFAQ

いかがでしたでしょうか?以上が売り上げを伸ばす商品ページの作り方でした。自分の商品ページにて修正できる部分があれば、改善していきましょう。

商品ページ設計を外注するなら

やっぱり自分自身では、商品ページを作ることができそうにない、または制作時間が確保できないという方。そんな方は、いさぎよく外注して、自分の得意とする分野(商品の製作など)に注力するのも有りかもしれません。その場合は、割安でWebサイト制作を外注できる「ココナラ」はいかがでしょうか?

ココナラの強み

  • 作業は全部丸投げOK(ブログの目的、問題、ペルソナの共有したほうが良いです。)
  • 制作者と直接取り引きできる為、余計なマージンがかからず、業者と比べて圧倒的に安い。
  • 検討や依頼から納品まで、すべてネット完結。
  • 制作サンプルやレビューが掲載されているので、比較が超簡単。

少額予算からでも依頼可能なので、まずはチェックしてみるのをオススメします。