ペットフードの原材料レシピは、顧客とそのペットのニーズに合った必須栄養素、品質、嗜好性を提供するために綿密に設計する必要があります。価格帯、トレンド、プレミアムなど何処の市場をターゲットとするかも、レシピの設計に影響を与える重要な要素です。

既に含めたい主要成分や栄養素があるかもしれませんが、まだ認識していないけど原材料レシピに含めるべきものがあるかもしれません。ですから、獣医師やペットフード栄養学の専門家、およびブランドのコンセプトに基づいて既存レシピやオリジナルレシピを提供してくれるペットフードOEMメーカーと連携することが重要です。

一方で、まずは原材料レシピの基本的な構成要素を理解して、バランスの取れたペットフードブランドを提供できるようにすることも重要です。さらに、ペットフードのパッケージには成分表記を記載するよう義務付けられているため、基本事項を理解することは、原材料を表記する際にも役立ちます。

ペットフードの成分の種類

ペットフードの成分の種類

成分の種類は、「主要成分」と「副次成分」の2つのカテゴリーに分かれます。主要成分は通常、原材料リストの上位に記載されるもので、タンパク質、炭水化物、および他の重要な栄養素を提供する動物性または植物性の原材料です。副次成分は、その後に続くもので、ミネラル、ビタミン、および他の栄養素を示します。

主要成分が副次成分より重要というわけではありませんが、ペットフードメーカー様は、副次成分より主要成分に何を使用するかの方が、より明確に決まっていることが多い傾向にあります。

たとえば、馬肉のような新奇タンパク質を主要成分の差別化ポイントとして検討しているメーカー様は多数存在するかもしれませんが、その馬肉と組み合わせる必要のある副次成分についてはそこまで明確になっていないのではないでしょうか?しかし、バランスの取れたペットフードを作るためには、これらの副次成分に関する知識も必要となってきます。

というのも、副次成分は必須ビタミンやミネラルの割合が間違ってしまうと、ペットにとって有害になる可能性があるため、正確に調合することが重要です。そのため、信頼のおけるペットフードOEMメーカーと協力することが大切です。

製造前に理解すべき4つの必須栄養素

製造前に理解すべき4つの必須栄養素

ペットフードのレシピは、犬や猫のライフステージに合わせて栄養素を検討する必要があります。そのためには、次の4つの必須項目が非常に重要な要素となってきます。

生命体に不可欠な「タンパク質」

タンパク質は、ありとあらゆる生命体に不可欠な要素であり、正常な身体機能を維持し、成長を促進するための栄養素として作用します。ペットフードには、さまざまなタンパク質源が含まれています。以下に、その代表例を挙げます。

  • 肉粉末(ミートミール):
    肉や皮をレンダリングして乾燥肉、粉にした状態の肉。※血液、毛、蹄、角、皮、糞尿、胃および第一胃の内容物を含まない。
  • 肉副産物:
    肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、および部分的に脱脂された低温脂肪組織、および内容物を含まない胃や腸など。※毛、角、歯、蹄は含まれない。
  • 植物性タンパク質:
    大豆やトウモロコシを原料として、それに含まれるタンパク質を独自の製法により抽出したものなど。

動物性タンパク質がペットフードにおける最も一般的なタンパク質です。一般的な肉類は、鶏肉、七面鳥肉、牛肉が挙げられます。新奇タンパク質としては、カンガルー肉、ウサギ肉、馬肉、鹿肉などがあります。

エネルギーの源「炭水化物」

炭水化物は、動物にエネルギーと食物繊維を提供してくれます。一般的な炭水化物には、米やジャガイモが含まれます。しかし、スイートポテト、ミレット、キヌアなどの新奇炭水化物を含めることもできます。

嗜好性や健康に必要な「脂肪」

脂肪は、ペットにとって大切なエネルギー源の一つです。体内で自然に生成できない必須脂肪酸オメガ3およびオメガ6脂肪酸をもたらし、さらにペットフードに嗜好性を与えてくれます。また、健康的な被毛、消化、体温の安定にも寄与します。例として、以下のようなものがあります。

  • 鶏肉、牛肉、豚肉などからの動物脂肪
  • ココナッツオイル
  • 魚油
  • グリセリン
  • キャノーラや亜麻仁といった植物油

独自性を産む「添加物」

添加物とは、ミネラルやビタミンをもたらしてくれる微量成分です。数千種類の機能性添加物が存在し、一般的なニンジンから緑イ貝などと幅広くあります。他の例としては、以下のようなものがあります。

  • ブルーベリーやクランベリー
  • ケール
  • ココナッツオイル

これらのタンパク質、炭水化物、脂肪、および添加物の組み合わせにより、適切な必須栄養素(アミノ酸、脂肪酸、ビタミン、およびミネラル)を持ち合わせたペットフードが完成します。これらの栄養素を供給する成分は、基本的なものから新奇物なものまで、幅広い選択肢があります。これらの成分の選択によって、ペットフードのレシピに大きな影響を与えます。

ドッグフードのOEM製造 in タイ

ドッグフードのOEM製造 in タイ

当社では、タイでのドッグフードの開発や受託生産(OEM)を提案させて頂いております。

タイのOEMメーカーは、厳格な品質管理基準に基づいて選定された信頼性の高いサプライヤーから原材料を調達しています。主原材料の多くはタイ国内で調達されており、品質に関しては、国際栄養基準AAFCOに準拠しており、安全性と栄養価の高い製品を提供しています。

その他にも、タイでOEM製造する多くの利点があるので、以下にご紹介します。

ペットフード輸出大国としての実績

TPFA(タイペットフード貿易協会)によれば、2021年にはタイの輸出額が前年比27%増の650億バーツ以上となり、世界第3位のペットフード輸出国となりました。

タイ産ペットフードの輸出先である上位5か国は、アメリカ、日本、イタリア、マレーシア、およびオーストラリアであり、インド、インドネシア、ラオスなどのアジア諸国でもタイ産ペットフードの需要が増えてきています。

タイ産ペットフード輸出の着実な成長は、2022年7月時点で既に43%増加(前年比)しており、さらなる加速が見られています。

TPFAの会長であるチャニント・チャリサラポン博士によれば、人間用ツナ缶製造における長年の経験(世界で生産されるツナ缶の約2割がタイ産)も、ウェットペットフード製造の拡大に寄与すると述べられており、タイでのウェットフードの生産も活発になってきています。

高品質な原材料の入手のしやすさ

タイのペットフードで使用される原材料(新鮮で高品質な肉、穀物、魚介類)の95%は地元で調達され、これが同国の生産と世界貿易での成功をさらに促進しています。

というのも、タイは多様な気候と土地を有しており、穀物、野菜、果物といった様々な農産物が生産されています。

さらに、タイでは畜産業も盛んであり、新鮮で高品質な肉(ヒューマングレード)が入手できるだけでなく、タイが海に面していることから豊富な魚介類の資源(ヒューマングレード)もペットフードに利用されています。

コスト面での利点

タイは、生産コストが比較的低いことで知られています。これは、日本や欧米諸国と比較すると安い労働者の賃金や原材料調達のしやすさが影響しています。

これは、これから新規ペットフードを開発しようとしている企業様にとって、とても魅力的なポイントであると言えます。というのも、製造コストの低減は製品価格を抑え、市場での競争力を高める手助けとなるからです。

よくあるご質問

Q
レシピ内容は希望通りに製造できるでしょうか?
Q
タイのOEM製造で使用する原材料の品質について
Q
タイOEMメーカーの製造設備について
Q
タイでの品質管理体制について
Q
問合せから実際に商品が完成するまでどのくらいの期間がかかるでしょうか?
Q
発注してから納品までの期間はどのくらでしょうか?

お問い合わせや相談について

お問い合わせや相談について

当社のOEMサポートに関するお問い合わせや相談は、どんなことでも構いませんのでご気軽にご連絡くださいませ。

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お問い合わせいただいた後、ご興味やニーズに合わせて詳細な相談を行います。この際、以下の点についてお伺いいたします。

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  • 要望や希望事項
    製品の特定の要求や希望事項、予算について教えていただければ、より具体的な提案が可能です。
  • スケジュール
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当社では、お客様との密なコミュニケーションを大切にし、プロジェクトの成功に向けて最大限のサポートをさせて頂きます。