ペットフード市場は、ますます拡大し、多様な需要に応えるために様々なブランドが参画しています。その中でも、自社で製造工場を持っていなくても、お客様の代わりに製品を開発&製造してくれるOEMは、多くのペットフードメーカー様にとって魅力的な選択肢となっています。
しかし、OEM開発には費用がかかるため、そのコストを抑えながら高品質な製品を提供することが重要です。本記事では、タイ産ペットフードのOEM開発にかかる費用と、それを抑える方法についてご紹介していきます。
ペットフードのOEMとは
ペットフードのOEM(Original Equipment Manufacturer)とは、他社ブランドの下で製造され、そのブランド名で販売されることを指します。
つまり、製造会社が自社のブランドではなく、他社(お客様)のブランドとしてペットフードを製造することです。ペットフードのOEMは、多くの場合、製造プロセスや配合は依頼元であるお客様が決定し、製造会社がその要件に従って製品を製造します。
したがって、依頼するお客様は自社で製造工場を所有していなくても、自社ブランドのペットフードを開発&販売することが出来ます。
当社OEMサポート事業
当社の「OEMサポート」事業は、お客様の代わりにタイや海外諸国にあるOEM工場を探し、商品企画、開発、製造、輸送のお手伝いを実施しています。
ドライフード、フリーズドライタイプのドッグフードとキャットフード、レトルト、トリーツといった様々なペットフードの開発において、お客様の要望に即しながら包括的なサポートをご提供します。以下は、一般的なOEMサポート事業の流れになります。
例)OEM開発の流れ
1. ヒアリング
まず初めに、お客様のご要望やビジョンをお聞かせください。ペットフードの用途、対象ペット、特別な成分や配合、価格帯などについての詳細な情報を共有していただきます。
2. 企画・ご提案
得られた情報をもとに、最適なペットフードの企画と提案を行います。市場調査やトレンド分析を踏まえ、お客様のブランドや製品に合ったユニークで競争力のある提案を行います。
3. お見積書&製品仕様書のご提出
ご提案内容にご納得いただけたら、プロジェクトのお見積書と製品仕様書をご提出いたします。
4. 類似サンプル品のご確認
製品仕様が確定した後、類似サンプル品があれば、お客様にご確認いただきます。品質や味、香りなどを確認し、最終製品に対するご意見をお聞かせいただきます。
※サンプルのご提供ができない場合もございます。
5. パッケージの策定
製品が確定したら、梱包するパッケージの策定に移ります。既存のデザインパッケージに梱包できるだけでなく、無地のPP袋への梱包も可能です
6. ご契約・発注
パッケージの最終確認がなされたら、正式な契約と発注手続きに進みます。これにより、実際に製造が開始されます。
7. 製造・納入
品質管理や製造スケジュールに注意を払いながら、ご希望された納期内に製品をお客様にお届けいたします。
途中の進捗状況や製品の品質についても、随時ご報告させて頂きます。
当社OEMサポートを受けるメリット
当社のOEMサポートを利用することで、様々なメリットが生まれます。以下に、その主なポイントを詳しくご説明いたします。
幅広い提案を受けられる
OEMサポートを利用することで、一社のOEM工場からでなく、複数のOEM工場からご選択いただけます。各OEM工場の特徴も踏まえながら、各OEM工場の開発(R&D)担当者が提案する製品スペックや原材料の選定などをご提案させていただきます。
このように多角的な提案により、お客様の最適な製品開発に貢献いたします。
日本人獣医師の紹介も可能
弊社は日本にいる現役獣医師と連携しており、必要に応じて日本人獣医師の紹介も行っています。ペットフードの開発において健康や栄養に関する専門的なアドバイスが必要な場合、日本人獣医師の意見を取り入れることができます。
現地工場とのコミュニケーション円滑化
弊社が提携している現地OEM工場とのコミュニケーションが円滑に行えます。言語や文化の違いがあっても、当社のサポートにより、スムーズなプロジェクト進行が可能です。これにより、製品仕様の誤認識やスケジュールに対する不安を解消することができます。
最適な輸送手段や関税特恵のサポート
国際貿易取引において、最適な輸送手段や関税特恵の活用は非常に重要です。当社はこれらの複雑な手続きについてもサポートし、効率的かつよりリーズナブルな輸送方法や関税低減方法を提案いたします。
それに加えて、当社ではタイから日本までの物流サポートのご相談を受け付けています。貿易に知見のないお客様においても、フォワーダー(海運貨物取扱業者)様のご紹介や日本の港渡し(CIF取引)などご提案することができます。日本での輸入手続きに関してもご気軽にご相談くださいませ。
Webマーケティングの無料コンサル
弊社では、お客様の新製品が市場でどのように訴求できるかを一緒に考え、Webマーケティングに関する無料コンサルティングも行います。オンラインでの販売や広告戦略の立案においても、ECサイト(月間10万PV数)運営者が戦略的なアドバイスを提供し、Webマーケティングの観点からも新製品の成功に向けてお手伝いいたします。
OEM開発できるペットフード品目
品目 | ドッグフード | キャットフード |
---|---|---|
ドライフード | 〇 | 〇 |
フリーズドライ生肉フード | 〇 | 〇 |
エアドライ製法フード | 〇 | 〇 |
レトルト(ウェット) | 〇 | 〇 |
フリーズドライトリーツ | 〇 | 〇 |
トリーツ | 〇 | 〇 |
当社のペットフードのOEMサポートでは、ドッグフードとキャットフードのドライフード、レトルト、トリーツといった様々なペットフードの開発が可能です。
これらのカテゴリーには、様々な形状、配合、栄養価がありますが、ほとんどの場合、OEM開発が可能です。例えば、ドッグフードの場合、成犬用、子犬用、シニア用など、様々なライフステージや特定の健康ニーズに対応した製品を開発することができます。
OEM開発にかかる費用(参考例)
品目 | 製品単価 | 最低発注量 | 最低発注額/EXW |
---|---|---|---|
ドライペットフード(通常) ※フルカスタム | 139.4円/KG | 4,000KG | 557,600円 |
ドライペットフード(プレミアム) ※1 セミカスタム | 474.4円/KG | 3,000KG | 1,423,200円 |
ドライペットフード(プレミアム) ※2 フルカスタム | 615.0円/KG | 6,000KG | 3,690,000円 |
※1 セミカスタム:OEMメーカーのレシピ
※2 フルカスタム:お客様の要望に沿ったレシピ
当社の最低発注額
過去、お客様に提示したお見積もり最小金額では、557,600円(条件:EXW工場引渡し)がございます。単価に換算すると、139.4円/KGです。
各製品のスペックや最小ロットによって異なってきますので、個別にお問合せ下さいませ。
当社の最小ロット(最低発注量)
ドライフードの場合、選定するOEMメーカーによって最小ロットが変わってきますが、最小ロットは4トン/回です。最小ロットでご検討されているお客様は、事前にその旨をご連絡下さいませ。生産ロットの小さいOEMメーカーを優先してご提案いたします。
各製品のスペックや最小ロットよって異なってきますので、個別にお問合せ下さいませ。
タイでOEM開発するメリット
当社からお客様には、タイでのキャットフードやドッグフードの開発や受託生産(OEM)を提案させて頂いております。では何故タイなのか?その理由についてご説明していきたいと思います。
ペットフード輸出大国としての実績
TPFA(タイペットフード貿易協会)によれば、2021年にはタイの輸出額が前年比27%増の650億バーツ以上となり、世界第3位のペットフード輸出国となりました。
タイ産ペットフードの輸出先である上位5か国は、アメリカ、日本、イタリア、マレーシア、およびオーストラリアであり、インド、インドネシア、ラオスなどのアジア諸国でもタイ産ペットフードの需要が増えてきています。
タイ産ペットフード輸出の着実な成長は、2022年7月時点で既に43%増加(前年比)しており、さらなる加速が見られています。
TPFAの会長であるチャニント・チャリサラポン博士によれば、人間用ツナ缶製造における長年の経験(世界で生産されるツナ缶の約2割がタイ産)も、ウェットペットフード製造の拡大に寄与すると述べられており、タイでのウェットフードの生産も活発になってきています。
高品質な原材料の入手のしやすさ
タイのペットフードで使用される原材料(新鮮で高品質な肉、穀物、魚介類)の95%は地元で調達され、これが同国の生産と世界貿易での成功をさらに促進しています。
というのも、タイは多様な気候と土地を有しており、穀物、野菜、果物といった様々な農産物が生産されています。
さらに、タイでは畜産業も盛んであり、新鮮で高品質な肉(ヒューマングレード)が入手できるだけでなく、タイが海に面していることから豊富な魚介類の資源(ヒューマングレード)もペットフードに利用されています。
コスト面での利点
タイは、生産コストが比較的低いことで知られています。これは、日本や欧米諸国と比較すると安い労働者の賃金や原材料調達のしやすさが影響しています。
これは、これから新規ペットフードを開発しようとしている企業様にとって、とても魅力的なポイントであると言えます。というのも、製造コストの低減は製品価格を抑え、市場での競争力を高める手助けとなるからです。
よくあるご質問
- Qレシピ内容は希望通りに製造できるでしょうか?
- QタイのOEM製造で使用する原材料の品質について
- QタイOEMメーカーの製造設備について
- Qタイでの品質管理体制について
- Q問合せから実際に商品が完成するまでどのくらいの期間がかかるでしょうか?
- Q発注してから納品までの期間はどのくらでしょうか?
お問い合わせや相談について
当社のOEMサポートに関するお問い合わせや相談は、どんなことでも構いませんのでご気軽にご連絡くださいませ。
お問い合わせ方法
電話:+66 (0)61-457-4310
弊社の担当者に直接お電話いただくことができます。お電話での対応が迅速で必要な情報をすぐにお伝えできます。
メール:
弊社の担当者メールアドレスにお問い合わせメールを送信していただけます。ご質問や要望に対する詳細な回答をお送りします。
ご準備頂きたい事
お問い合わせいただいた後、ご興味やニーズに合わせて詳細な相談を行います。この際、以下の点についてお伺いいたします。
- プロジェクトの概要
開発したい製品やプロジェクトの目的についてお聞かせください。 - 要望や希望事項
製品の特定の要求や希望事項、予算について教えていただければ、より具体的な提案が可能です。 - スケジュール
製品を完成させる目標時期やスケジュールについてお知らせください。
当社では、お客様との密なコミュニケーションを大切にし、プロジェクトの成功に向けて最大限のサポートをさせて頂きます。