ペットフード市場は、ますます拡大し、多様な需要に応えるために様々なブランドが参画しています。その中でも、自社で製造工場を持っていなくても、お客様の代わりに製品を開発&製造してくれるOEMは、多くのペットフードメーカー様にとって魅力的な選択肢となっています。
しかし、OEM開発には製造工場の選定やコストの不透明さといった多くの課題が存在します。とくに、製品コストに関しては、そのコストを抑えながら高品質な製品を提供することが重要です。本記事では、海外産ペットフードのOEM開発にかかる費用と、それを抑える方法についてご紹介していきます。
ペットフードのOEMとは

ペットフードのOEM(Original Equipment Manufacturer)とは、他社ブランドの下で製造され、そのブランド名で販売されることを指します。
つまり、製造会社が自社のブランドではなく、他社(お客様)のブランドとしてペットフードを製造することです。ペットフードのOEMは、多くの場合、製造プロセスや配合は依頼元であるお客様が決定し、製造会社がその要件に従って製品を製造します。
したがって、依頼するお客様は自社で製造工場を所有していなくても、自社ブランドのペットフードを開発&販売することが出来ます。
複雑化するOEM製造課題
OEM製造の解決すべき課題
コスト最適化
国内OEM高コスト構造から 脱却し、品質を維持しながら コスト競争力を確保。
安定サプライチェーン
地政学リスクに左右されない安定した原料調達と生産体制の構築。
製品差別化
国内外で通用する独自性と付加価値を持った商品開発基盤の確立。
【解決策】太平洋圏OEMネットワークを活用

- 紅海‧スエズ経由リスクを完全回避。
- 地域ごとの強みを活かした柔軟な原料調達。
- 競合他社と同じレシピになるリスクを低減。
- 供給地多元化によるBCP強化。
OEM開発できるペットフード品目
品目 | ドッグフード | キャットフード |
---|---|---|
ドライフード | 〇 | 〇 |
フリーズドライフード | 〇 | 〇 |
エアドライフード | 〇 | 〇 |
レトルト(ウェット) | 〇 | 〇 |
トリーツ | 〇 | 〇 |
当社のペットフードのOEMサポートでは、太平洋圏のOEMメーカー様と協力して上記のペットフード製品開発が可能です。これらのカテゴリーには、様々な形状、配合、栄養価がありますが、ほとんどの場合、OEM開発が可能です。例えば、ドッグフードの場合、成犬用、子犬用、シニア用など、様々なライフステージや特定の健康ニーズに対応した製品を開発することができます。
OEM開発にかかる費用(参考例)
品目 | 製品単価 | 最低発注量 | 最低発注額/EXW |
---|---|---|---|
タイ産ドライペットフード(通常) | 315.5円/KG | 4,000KG | 1,262,000円 |
豪州産ドライペットフード(プレミアム) | 445.5円/KG | 10,000KG | 4,455,000円 |
NZ産ドライペットフード(プレミアム) | 904.5円/KG | 12,000KG | 10,854,000円 |
カナダ産ドライペットフード(プレミアム) | 514.3円/KG | 20,000KG | 10,286,000円 |
当社の最低発注額
過去にお客様へ提示したお見積り実績として、最低発注額 557,600円(条件:EXW工場引渡し)がございます。このケースでは、製造単価は 139.4円/KG に換算されます。
ただし、製品ごとの原材料構成・処方内容・発注量などによって金額は大きく変動いたします。そのため、正確なお見積もりについては個別にお問い合わせいただく形をお願いしております。
当社の最小ロット(最低発注量)
ドライフードの場合
選定するOEMメーカーにより異なりますが、目安として 最小ロットは4トン/回 からとなります。最小ロットでの生産をご検討のお客様は、事前にその旨をお知らせいただければ、小ロット対応が可能なOEMメーカーを優先的にご提案いたします。
その他製品の場合
品目 | 製品単価 | 最低発注量 | 最低発注額/EXW |
---|---|---|---|
フリーズドライフード | 7,200円/KG | 600KG/SKU | 4,320,000円 |
エアドライフード | 2,600円/KG | 1,200KG/SKU | 3,120,000円 |
レトルト(ウェット) | Case by Case | 3,000KG/SKU | N/A |
フリーズドライ、エアドライ、レトルト等は製造ラインや加工方式が異なるため、最低発注量が変わってきます。例えば、フリーズドライ製品は1SKUあたり600KG、エアドライ製品では1SKUあたり1,200KG/SKUです。一般的に最低発注量は、製造設備を効率的に稼働させるために必要な量によって決まります。
弊社の強み・特徴
弊社では、市場分析からレシピ・包装・物流・海外折衝まで、圧倒的な実績で”貴社の挑戦”をサポートします。以下では、市場調査から開発、製造、物流、包装、交渉までワンストップで成果につなげる”5つの柱”を紹介します。
① 製品企画
② レシピ開発力
③ 包装・委託製造サポート
④ 物流・関税サポート
⑤ スムーズな海外折衝
海外OEMペットフード開発の流れ
当社の「海外OEMペットフード支援」事業は、お客様の代わりにタイ・オーストラリア・ニュージーランド・カナダといった主要生産国にあるOEM工場を探し、商品企画、開発、製造、輸送のお手伝いを実施しています。
主な取り扱い品目
品目 | ドッグフード | キャットフード |
---|---|---|
ドライフード | 〇 | 〇 |
フリーズドライフード | 〇 | 〇 |
エアドライフード | 〇 | 〇 |
レトルト(ウェット) | 〇 | 〇 |
トリーツ | 〇 | 〇 |
ドライフード、フリーズドライフード、エアドライフードといった様々なペットフードの開発において、お客様の要望に即しながら包括的なサポートをご提供します。以下は、例として弊社のOEMサポート事業の流れになります。
海外OEM開発の流れ

1. ヒアリング
まず初めに、お客様のご要望やビジョンをお聞かせください。ペットフードの用途、対象ペット、特別な成分や配合、価格帯などについての詳細な情報を共有していただきます。

2. 企画・ご提案
得られた情報をもとに、最適なペットフードの企画と提案を行います。市場調査やトレンド分析を踏まえ、お客様のブランドや製品に合ったユニークで競争力のある提案を行います。

3. お見積書&製品仕様書のご提出
ご提案内容にご納得いただけたら、プロジェクトのお見積書と製品仕様書をご提出いたします。

4. 類似サンプル品のご確認
製品仕様が確定した後、類似サンプル品があれば、お客様にご確認いただきます。品質や味、香りなどを確認し、最終製品に対するご意見をお聞かせいただきます。
※サンプルのご提供ができない場合もございます。

5. パッケージの策定
製品が確定したら、梱包するパッケージの策定に移ります。既存のデザインパッケージに梱包できるだけでなく、無地のPP袋への梱包も可能です。
※パッケージ委託製造も可能です。

6. ご契約・発注
パッケージの最終確認がなされたら、正式な契約と発注手続きに進みます。これにより、実際に製造が開始されます。

7. 製造・納入
品質管理や製造スケジュールに注意を払いながら、ご希望された納期内に製品をお客様にお届けいたします。
途中の進捗状況や製品の品質についても、随時ご報告させて頂きます。
よくあるご質問
- Qレシピ内容は希望通りに製造できるでしょうか?
- Q海外のOEM製造で使用する原材料の品質について
- Q海外OEMメーカーの製造設備について
- Q海外OEM工場での品質管理体制について
- Q問合せから実際に商品が完成するまでどのくらいの期間がかかるでしょうか?
- Q発注してから納品までの期間はどのくらでしょうか?
お問い合わせや相談について
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