近年、ペットの健康に対する意識が高まる中、ドッグフードの品質にも注目が集まっています。愛犬の健康を守るためには、栄養バランスのとれた高品質な原材料を使用することが重要です。

そんな中で注目されているのが、キャッサバ(タピオカ)という植物です。本記事では、キャッサバがドッグフード製造においてどのように役立つのか、その特徴や利点について詳しく解説します。

キャッサバとは

キャッサバは、南アメリカ原産トウダイグサ科イモノキ属の多年生の植物(落葉低木)です。この植物の根茎部分が炭水化物とミネラルの供給源として、昔から熱帯地域の人々に消費されてきました。

スペインとポルトガルの植民地時代に、キャッサバは南アメリカ地域からアフリカやアジア地域に広まりました。キャッサバは、干ばつに強く乾燥した土壌でも栽培することができる為、現在でも熱帯および亜熱帯地域に住む人々にとって、貴重な「炭水化物」と「ミネラル」源となっています。

キャッサバは、世界で約5億人の食糧やエネルギー源として消費されています。炭水化物の原料としての規模は、イネ、トウモロコシ、小麦に次ぐものとされています。

さらに、キャッサバはエタノールの原料(バイオマスエタノール)としても検討されたり、キャッサバの葉は飼料として利用されるなどサスティナブルな食材として注目を集めています。

キャッサバの成分表

成分名単位
エネルギー354kcal
水分14.2g
タンパク質0.1g
脂質0.2g
炭水化物85.3g
ナトリウム1mg
カリウム48mg
カルシウム28mg
マグネシウム5mg
リン6mg
0.3mg
0.03mg
マンガン0.09mg
参考文献:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
※可食部100g当たりの数値

タピオカとの違い

タピオカはキャッサバの根から抽出されるでんぷんを指します。生産過程において、キャッサバの根からでんぷんのみを抽出してパウダー状にしたものです。したがって、タピオカ粉はほぼ全てがでんぷんであり、キャッサバに含まれる(エネルギー以外の)栄養価はほとんどありません。

しかし、タピオカはでんぷん質が多いため、モチモチした弾力のある食感が特徴です。さらに、グルテンを含まないため、グルテンアレルギーを持った犬に向けた製品にも使用されたりします。

キャッサバの健康効果

キャッサバの健康効果

ドッグフードにおけるキャッサバの健康効果を紹介します。

豊富なエネルギー源

炭水化物は犬のエネルギー供給において重要な役割を果たし、運動や健康的な生活に欠かせません。食事から摂取された炭水化物はブドウ糖に分解され、身体全体のエネルギー源として利用されます。

余分なブドウ糖はグリコーゲンという物質に変換され、肝臓や筋肉に一時的に蓄えられて、エネルギーが必要なときに消費されます。

消化器系の健康UP

キャッサバには、少量の難消化性デンプンが含まれています。このタイプのデンプンは食物繊維に似た機能を持ち、消化器系の健康をサポートするのに役立ちます。

製造時における3つの利点

グルテンフリー

食品中のタンパク質は、アレルギー反応を引き起こす最も一般的な成分です。グルテンアレルギーを持つ犬にとって、キャッサバは(グルテンを含む)小麦粉や大麦などの代替材料として多く利用されています。

したがって、キャッサバは、グルテンフリーといった成分限定食を開発する上で、役立つ原材料として認知されています。

キブルの食感向上

キャッサバは非常に消化しやすいだけでなく、キブルやウェットフードにおいても「嗜好性」という点でも重宝されています。というのも、嗜好性に関係してくるキブルの形状、食感、密度はフードの炭水化物(デンプン)含有量に依存するためです。

また、ウェットフードにおいて特定の食感を提供するために、でんぷんのみを抽出したタピオカが使用されることがよくあります。

レシピの柔軟性UP

キャッサバ(またタピオカ)は、レシピにデンプンのみをもたらすため、特定の栄養レベルに調整したり、シニア犬向けに低タンパク質レシピを考案したりする際に便利です。

キャッサバの安全性

通常、キャッサバにはシアン配糖体が含まれているため、適切に処理をしないとシアン中毒を引き起こす可能性があります。少量でも定期的に摂取すると、健康に悪影響を引き起こす可能性があります。

しかしながら、ドッグフードに使用されているキャッサバ粉は、十分に毒抜き加工されたものが使用されているため上記の問題を心配する必要はありません。

肥満の原因になる

一つ気にしなければならないのが、キャッサバは炭水化物が豊富なため、日常の食事にキャッサバそのものを多く与えると体重増加を引き起こす可能性があります。しかし、ドッグフードに添加されている配分であれば、特段気にする必要はありません。

キャッサバを使ったOEM製造

キャッサバを使ったOEM製造

当社では、タイでのキャットフードやドッグフードの開発や受託生産(OEM)を提案させて頂いております。では何故タイなのか?その理由についてご説明していきたいと思います。

※キャッサバを使ったドライドッグフードの製造が可能です。

ペットフード輸出大国としての実績

TPFA(タイペットフード貿易協会)によれば、2021年にはタイの輸出額が前年比27%増の650億バーツ以上となり、世界第3位のペットフード輸出国となりました。

タイ産ペットフードの輸出先である上位5か国は、アメリカ、日本、イタリア、マレーシア、およびオーストラリアであり、インド、インドネシア、ラオスなどのアジア諸国でもタイ産ペットフードの需要が増えてきています。

タイ産ペットフード輸出の着実な成長は、2022年7月時点で既に43%増加(前年比)しており、さらなる加速が見られています。

TPFAの会長であるチャニント・チャリサラポン博士によれば、人間用ツナ缶製造における長年の経験(世界で生産されるツナ缶の約2割がタイ産)も、ウェットペットフード製造の拡大に寄与すると述べられており、タイでのウェットフードの生産も活発になってきています。

高品質な原材料の入手のしやすさ

タイのペットフードで使用される原材料(新鮮で高品質な肉、穀物、魚介類)の95%は地元で調達され、これが同国の生産と世界貿易での成功をさらに促進しています。

というのも、タイは多様な気候と土地を有しており、穀物、野菜、果物といった様々な農産物が生産されています。

さらに、タイでは畜産業も盛んであり、新鮮で高品質な肉(ヒューマングレード)が入手できるだけでなく、タイが海に面していることから豊富な魚介類の資源(ヒューマングレード)もペットフードに利用されています。

コスト面での利点

タイは、生産コストが比較的低いことで知られています。これは、日本や欧米諸国と比較すると安い労働者の賃金や原材料調達のしやすさが影響しています。

これは、これから新規ペットフードを開発しようとしている企業様にとって、とても魅力的なポイントであると言えます。というのも、製造コストの低減は製品価格を抑え、市場での競争力を高める手助けとなるからです。

よくあるご質問

Q
レシピ内容は希望通りに製造できるでしょうか?
Q
タイのOEM製造で使用する原材料の品質について
Q
タイOEMメーカーの製造設備について
Q
タイでの品質管理体制について
Q
問合せから実際に商品が完成するまでどのくらいの期間がかかるでしょうか?
Q
発注してから納品までの期間はどのくらでしょうか?

お問い合わせや相談について

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当社のOEMサポートに関するお問い合わせや相談は、どんなことでも構いませんのでご気軽にご連絡くださいませ。

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ご準備頂きたい事

お問い合わせいただいた後、ご興味やニーズに合わせて詳細な相談を行います。この際、以下の点についてお伺いいたします。

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  • 要望や希望事項
    製品の特定の要求や希望事項、予算について教えていただければ、より具体的な提案が可能です。
  • スケジュール
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当社では、お客様との密なコミュニケーションを大切にし、プロジェクトの成功に向けて最大限のサポートをさせて頂きます。