ペットフードのプレミアム化によって、ますます品質と栄養の高いものが求められるようになってきました。というのも、ペットの人間化が進み、愛する家族(ペット)の為に安全で栄養豊富な食材を使うことが求められているからです。そこで今回は、ペットフードの製造において非常に有益な添加物であるプラズマ(血漿)についてご紹介いたします。

プラズマは、動物性タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれる栄養価の高い材料であり、ペットフードに取り入れることで多くの利点が得られます。特に、ウェットフードの製造においては、食感と栄養価の向上に役立つため注目されています。本記事では、プラズマの特性や利点、そしてペットフード製造における有用性について詳しくご説明します。

重要ポイント

  • プラズマは高品質な動物性タンパク質です。
  • プラズマは、重要なビタミン、ミネラル、アミノ酸が豊富であり、抗体などの化合物を含んでいるため、さまざまな健康上の利点をもたらしてくれます。
  • プラズマは、健康上の利点と嗜好性を高めてくれる機能性添加物です。
  • ウェットフードにとって、プラズマはカラギーナンや小麦グルテンなどに代わる栄養価の高い添加物です。

プラズマ(血漿)とは?

プラズマ(血漿)とは?

プラズマ(血漿)は、血液中に含まれる重要な栄養素を含んだ成分です。赤血球や血小板を血液から分離すると、アルブミン、グロブリン、フィブリノゲンなどのタンパク質豊富な化合物からなる栄養価の高い成分が得られます。AAFCO(米国飼料検査官協会)によると、プラズマとは、赤血球や白血球などの細胞物質から分離された血液の一部と定義されています。

このプラズマはどの肉にも存在します。プラズマは動物の血液から得ることができますが、ペットフードに使用するために最も一般的に採取されるのは豚や牛のプラズマです。自然界の肉食動物が獲物の筋肉、骨、臓器、血液など全てを無駄にしないように、プラズマの活用によってサステナブル社会にも貢献することが出来ます。

プラズマの栄養および健康上の利点

プラズマの栄養および健康上の利点

プラズマは栄養価が非常に高く、ビタミンB12、カルシウム、リン、ナトリウム、塩素、カリウム、マグネシウムなどの重要なビタミンやミネラルが豊富に含まれています。プラズマは無脂肪(牛)乳といった他のタンパク質源よりも豊富な必須アミノ酸を含んでいることが分かっています。犬に関する研究によると、プラズマをペットの食事に取り入れることで消化が改善し、排せつ物量が減少することも判明しています。

プラズマは、機能性タンパク質、ヌクレオチド、および抗体が豊富に含まれており、ペットの健康促進に優れていることから、特にプレミアムフードに広く使用されるようになってきました。あるプラズマのタンパク質は、抗菌作用を持ち、免疫改善に役立つとされています。豚のプラズマ抗体は抗菌効果があり、抗生物質(antibiotics)の代替材料として期待されています。

さらに、プラズマが最適な腸の健康を促進する重要な役割を果たしていることもある研究結果で示されています。プラズマをペットフードに加えることで、下痢が減少し、腸の炎症が軽減され、消化器官の改善を促進するとあります。

ウェットフードに多用される理由

ウェットフードに多用される理由

プラズマのタンパク質組成は、ウェットフードの独特の食感を作り出すための特性を持っています。適切な食感を実現することは、ペットフードの嗜好性を高める重要なポイントです。

プラズマのタンパク質(アルブミン、グロブリン、フィブリノゲンなど)は、ウェットフード製造時に安定かつ密集した構造を可能にするため、ペットの嗜好性を高める食感を実現することができます。増粘材として利用されることが多いカラギーナンなどの添加物とは異なり、プラズマは食感を改善するだけでなく、ウェットフードに先述した貴重な栄養素をもたらしてくれます。

また、小麦グルテンなどの成分と比較して、水分保持能力が優れていることが証明されており、食感を高めてくれるのでプレミアムペットフードの理想的な添加物として注目を集めています。その結果、猫と犬の嗜好性をぐんと高めてくれるのです。

プラズマを使ったOEM製造 in タイ

プラズマを使ったOEM製造 in タイ

当社では、タイでのドッグフードの開発や受託生産(OEM)を提案させて頂いております。

タイは、ペットフードのOEM製造の主要な拠点として知られています。近年、ペットフード市場の多様化と高品質化に伴い、タイのOEM工場でも新たな原材料としてプラズマ(血漿)の利用が可能です。プラズマは高い栄養価と機能性を持ち、ペットフードの食感を向上させるだけでなく、消化や免疫機能の向上にも役立つとされています。

その他にも、タイでOEM製造する多くの利点があるので、以下にご紹介します。

ペットフード輸出大国としての実績

TPFA(タイペットフード貿易協会)によれば、2021年にはタイの輸出額が前年比27%増の650億バーツ以上となり、世界第3位のペットフード輸出国となりました。

タイ産ペットフードの輸出先である上位5か国は、アメリカ、日本、イタリア、マレーシア、およびオーストラリアであり、インド、インドネシア、ラオスなどのアジア諸国でもタイ産ペットフードの需要が増えてきています。

タイ産ペットフード輸出の着実な成長は、2022年7月時点で既に43%増加(前年比)しており、さらなる加速が見られています。

TPFAの会長であるチャニント・チャリサラポン博士によれば、人間用ツナ缶製造における長年の経験(世界で生産されるツナ缶の約2割がタイ産)も、ウェットペットフード製造の拡大に寄与すると述べられており、タイでのウェットフードの生産も活発になってきています。

高品質な原材料の入手のしやすさ

タイのペットフードで使用される原材料(新鮮で高品質な肉、穀物、魚介類)の95%は地元で調達され、これが同国の生産と世界貿易での成功をさらに促進しています。

というのも、タイは多様な気候と土地を有しており、穀物、野菜、果物といった様々な農産物が生産されています。

さらに、タイでは畜産業も盛んであり、新鮮で高品質な肉(ヒューマングレード)が入手できるだけでなく、タイが海に面していることから豊富な魚介類の資源(ヒューマングレード)もペットフードに利用されています。

コスト面での利点

タイは、生産コストが比較的低いことで知られています。これは、日本や欧米諸国と比較すると安い労働者の賃金や原材料調達のしやすさが影響しています。

これは、これから新規ペットフードを開発しようとしている企業様にとって、とても魅力的なポイントであると言えます。というのも、製造コストの低減は製品価格を抑え、市場での競争力を高める手助けとなるからです。

よくあるご質問

Q
レシピ内容は希望通りに製造できるでしょうか?
Q
タイのOEM製造で使用する原材料の品質について
Q
タイOEMメーカーの製造設備について
Q
タイでの品質管理体制について
Q
問合せから実際に商品が完成するまでどのくらいの期間がかかるでしょうか?
Q
発注してから納品までの期間はどのくらでしょうか?

お問い合わせや相談について

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当社のOEMサポートに関するお問い合わせや相談は、どんなことでも構いませんのでご気軽にご連絡くださいませ。

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  • プロジェクトの概要
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  • 要望や希望事項
    製品の特定の要求や希望事項、予算について教えていただければ、より具体的な提案が可能です。
  • スケジュール
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当社では、お客様との密なコミュニケーションを大切にし、プロジェクトの成功に向けて最大限のサポートをさせて頂きます。