近年、ペットフードの品質に対する関心が高まり、多くの飼い主が愛するペットに最高品質のペットフードを与える傾向にあります。

そんな中、ニュージーランド産で製造するペットフードは、産地特有の原材料を使用することで、他国のペットフードと一線を画していると注目を集めています。

本記事では、犬や猫の免疫システムを強化するのに優れた3つのニュージーランド産の原材料について詳しく解説します。他のペットフードと差別化したいと考えるペットフードメーカー様にとって、必見の内容です。

緑イ貝

緑イ貝

犬や猫にとって、頑丈な骨と強い関節は、年齢に関係なく日常生活において欠かせません。緑イ貝は、グルコサミンとコンドロイチンが豊富に含まれており、これらは軟骨を健康に保つ効果があります。

グルコサミンとコンドロイチンは軟骨の構成成分であり、軟骨の損傷や摩耗の抑制に繋がります。そのため、犬や猫は長く健康に動ける状態を保つことができます。

さらに、緑イ貝には抗炎症作用があるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれているだけでなく、魚に含まれるEPAとDHAが含まれており、炎症を抑制するエイコサテトラエン酸(ETA)も含まれています。この効果はステロイドや抗炎症薬に似ていますが、副作用はありません。

マヌカハニー

マヌカハニー

マヌカハニーには抗菌作用があり、ペットの免疫力を強化するのに理想的な原材料です。その主成分であるメチルグリオキサールは、病原菌やウイルスなどの増殖を抑制し、除去する働きがあります。これには、ケンネルコフの原因となる菌も含まれます。

緑イ貝と同様に、マヌカハニーにも抗炎症作用があります。細菌の増殖を抑制し、組織再生を促進することで、擦り傷や切り傷、やけどの治癒を促進してくれます。

キウイフルーツ

キウイフルーツ

ニュージーランドで栽培されるキウイフルーツは、その甘酸っぱい味で多くのスナックやデザートに使用されています。キウイフルーツは食物繊維やビタミンA、C、E、Kが豊富で、皮膚や循環器系を健康に保ちます。また、カリウムやカルシウムが豊富で、犬の筋肉や骨の健康を維持するのに役立ちます。

これらの豊富なビタミンやミネラルが、ペットの免疫システムをサポートしてくれます。さらに、キウイフルーツには高い食物繊維が含まれており、犬や猫の消化器官を整え、食事からの栄養吸収を最大化してくれます。

NZでOEM製造すべき理由

NZでOEM製造すべき理由

これらの原材料を使ったペットフードを製造する最良の方法は、ニュージーランドでペットフードをOEM製造することです。ニュージーランドでのペットフード製造では、先述したように免疫力を強化する緑イ貝、マヌカハニー、キウイフルーツ以外にも、以下のような特徴があります。

  • ケージフリーのNZ産チキンの使用
  • 40%以上の高タンパク質含有量
  • 人工成長ホルモンや抗生物質不使用

ここでは、ニュージーランドでOEM製造すべき理由についてご説明していきたいと思います。

NZにおける放牧畜産業

ニュージーランドは広大な草原、新鮮な空気、そして緑豊かな環境で知られています。そして、この国は新鮮な畜産物や多彩で独創的な美食が世界的に有名です。また、羊や牛の酪農業における先進国であることから、優れたチーズやアイスクリームも多く生産され、人気を博しています。

マヌカハニー、アボカドオイル、季節の果物や野菜など、ニュージーランドがもたらす美味しい農産物は数多くあります。ニュージーランド産の素晴らしい味は、世界規模で高級な食品や飲料製品の製造に大きく貢献しています。

これらの食材に対する高い評価は人間用のものに限らず、ニュージーランドで製造されるスーパープレミアムペットフードにも大きく貢献しています。

ニュージーランドには広大な牧場で実施される非常に高い放牧畜産技術により、BSE(一般に狂牛病として知られる病気で、牛の中枢神経系に影響を及ぼし、攻撃的行動あるいは沈鬱状態を引き起こす致命的な病気)も発生していません。

最高品質の原材料と、ペットフードの製造におけるニュージーランドの厳格な規制要件が相まって、同国がスーパープレミアムフードを製造する為の基準を確立していることが伺えます。

大自然で育まれた食材

温暖な気候、高い降雨量、低人口密度、澄んだ水、肥沃な牧草地といったニュージーランドでのみ見られる環境条件の組み合わせにより、原材料の新鮮さと風味が育まれます。

また、ニュージーランドの動物福祉法と放牧畜産システムは、牛、羊、鹿が自然な環境で飼育されることが求められます。放牧環境で育てられた動物たちは、狭い施設に閉じ込められることなく、抗生物質を受ける必要もなく自由に動き回ることができます。

さらに放牧された家畜は、人工ホルモン、穀物飼料、その他の人口添加物を摂取する必要がありません。その結果、放牧された牛の肉には、主に穀物飼料を食べる牛の肉に比べて30〜40%多くの共役リノール酸(CLA – 抗がん作用や体重を減らす効果)が含まれていることが研究で分かっています。

また、放し飼いの鶏肉は脂肪分が少なく、カロリーも低く、卵も脂肪分が少なくビタミンAが多く、オメガ3も多く含まれていることがわかっています。

食品の安全基準

ニュージーランドが最も重要視しているのが、消費者が食品を摂取する上での安全性です。したがって、ニュージーランドでは高い食品安全レベルを達成するために、家畜や農作物への病原体の侵入や病気の蔓延を防ぐための取り組み、そして家畜の行動や給餌の徹底的な管理を実施しています。

また、国際獣疫事務局(WOAH)からニュージーランドは動物疾病がない国として認識されており、高いレベルの食品トレーサビリティも実現しています。

食品トレーサビリティとは、食品原材料の供給先(サプライヤー)まで追跡できることを言い、これにより食品の安全性が保証されるだけでなく、汚染された食品源の大規模な拡散を防ぐことにも繋がっています。

ペットフード製造の厳格な規制

ニュージーランドのペットフード製造業者は、国によって制定された2つの厳格な法律(ACVM法とAPA法)に準拠しなければなりません。

ニュージーランド食品安全局(NZFSA:New Zealand Food Safety Authority)の農薬及び動物用医薬品グループが、1996年に制定されたACVM法によって農薬及び動物用医薬品の登録、輸入食品のモニタリング、製造、販売、使用などの規制を実施しています。

また、1999年の動物製品法(APA)では、ニュージーランドの動物製品基準を満たすことにより、取引および使用されるすべてのペットフード製品が「意図された目的に適合」していることを求めるリスク管理システムを確立しています。

これらの厳格な法律により、厳選されたペットフード製造業者、かつ衛生的な環境で製造され、高い食品安全レベルを達成しながら栄養豊富な食材を使ったペットフード製造が保証されています。

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